ドラクエ10 オフライン レビュー

ドラクエ10

みなさまこんちくわ。てんてんです。
今回は、2022年の9月(夏!)に発売されました、ドラゴンクエスト10オフラインのレビューなどをしたいと思います。

レビュータイミングを大幅にミスっていますが、春には追加DLCとなるVer2の配信も決定しています。1/18まではPS版Switch版ともに「新春到来SALE」も開催されていますので、この機会に紹介させていただきます。

ドラクエ10 オフライン セール情報

スクウェア・エニックスの新春到来SALEとして、Switch版とPlayStation4版、PlayStation5版のドラクエ10オフラインが20%割引で販売されています。期間は1/18(水)まで

通常価格8,580円 → 6,864円となり、若干お求めやすくなっています。なお、Amazonなどネットショップのパッケージ版はそれよりも安い場合があるので、最安値で購入したい方は、他店舗の販売価格もチェックするのが良さそうです。

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全般的な感想

私はドラクエ10オンラインのプレイヤーであるため、楽しくプレイすることが出来ました。10年前にWiiでプレイしたストーリーがボイス付きで再度体験できたのは、思っていた以上の満足感がありました。

一方で、オンラインだから敬遠していたユーザーに対して、「ドラクエのナンバリングだから」といった理由でオススメすることは、正直難しいと感じました。
イベントムービーはリマスター等ではなく、Wii時代の画質のまま、武器防具屋の空気感、マップのチープさ。リッチな3D体験ができるゲームが他にもたくさん出てきている中、グラフィックがかなり足を引っ張っているように感じました。(詳細は後の項目で)

このクオリティでフルプライス(8,580円)は強気すぎですね。正直今回のセール価格でも「まだ高いかな」とは思いますので、未入手の方は買い時をしっかり見極めたいものです。

良かった点

具体的に良かった点を挙げていきましょう。

ボイス付きストーリー

Wii時代もドラクエ独特の演出とBGMでストーリーはかなり楽しめたのですが、ボイスがつくと、より感情移入ができますね。すでに体験済みのストーリーでしたが、新鮮な気持ちで入り込むことが出来ました。

快適な移動

とにかくフィールド移動にストレスがありませんでした。街中はダッシュで移動でき、外のフィールドやダンジョンは乗り物「ドルボード」で素早く、乗っている間もダッシュ可能。オフラインにマップ自体が小さめに作り直されている点もあり、移動に関してはストレス無しでした、マップ内移動に関しては

テンポよく進むバトル

今回はターン制のコマンド選択式バトル。ドラクエ定番のスタイルです。基本的にバトルを繰り返すのがドラクエですが、バトルスピードを設定できるようになっており、攻撃アニメーションなどを早送り状態で見ることができます。

このスピードは都度設定可能なので、雑魚敵は「超はやい」でスピーディーに、ボス敵は「ふつう」にしてバトルを楽しむ、といったスタイルも可能。この部分もよく考えられているなぁと思いました。

レベルがサクサク上がる

オンラインのドラクエ10をプレイしている故の感想かもしれませんが、レベルがかなりサクサク上がります。終盤までは意識的に「レベル上げ」作業をしなくてもプレイできました。レベル上げ作業はどうしても苦行感が出てしまうので、この調整も良かったです。

ルーラが快適

オンラインのルーラストーンは所有数の制限などがあり、ファストトラベルが一般的となった今となっては、不便さも感じることが多くなっています。

オフラインのルーラストーンは、一つのルーラストーンにあらゆる場所を記録することができ、その中からよく使用する場所を「お気に入り」として登録する使用なので、非常に快適になっていると感じました。

なお、屋内では天井に頭をぶつけてしまうので、使用できません。

決定ボタンが変更できる

PS5版のみのカスタマイズですが、ゲームを開始した後の決定ボタンを「×」から「◯」に変更できます。PS5のデフォルト決定ボタンは「×」と統一されていますが、特に日本人には「◯」が決定だと体が覚えているため、このカスタマイズはありがたいです。

デフォルメキャラはよい味を出している

発売前に懸念されていたデフォルメキャラの描写ですが、全く気になりません。むしろ、各種族の特徴をうまく表せており、リアル路線よりもフレンドリーな印象を与えてくれますので、これはこれで正解だったのかもしれません。

必殺技やチャージ技のカットイン

序盤のバトル演習は少し味気なさを感じますが、中盤から終盤にかけて「必殺技」や「チャージ技」が使用できるようになり、これらには特別なカットイン演出が用意されています。各キャラクターおよび各種族分が用意されており、都度の読み込みなども発生しないので、テンポのよいバトルに程よいエッセンスを与えていると感じました。

不満点

ある意味ここからが本番です。

カメラ視点(高さ)が変更できない

ドラクエ10オフライン最悪の仕様が「カメラの視点(高さ)」が変更できない点です。3Dゲームなので、Rスティックで左右にはグリグリ動かすことができますが、上下方向は斜め視点固定で、自由なカメラワークができません。

キャラクターをアップで眺めることもできない。マップの先の方を見通すこともできない。なぜこれでGoサインを出せたのか、非常に理解に苦しむ部分です。

後日のアップデートで改善されることを期待していましたが、改善される見込みはなさそうですね。。

カメラワーク(進行方向が維持されない)

カメラ関連をもう一つ。このゲーム、小さめのマップと快適なダッシュ移動によって「マップ切り替え」が頻繁に発生するのですが、その際の進行方向が維持されません。

私はドラクエ10のマップは知り尽くしているのでまだ良いですが、ドラクエ10の世界が初めての方は、進行方向がマップによって都度変わるのは、強いストレスになるような気がしますね。

「しらべる」の判定が厳しい

オフライン版はオンライン版同様、キラキラやタルなどを調べることができます。ですが、この調べるの判定が非常に厳しく設定されています。ゼロ距離まで近づかないとカーソルが発生しないため、地味なストレスとなっています。

※後日のアップデートで少し改善されたようです。

面倒なクエストもそのまま(カバン拡張や転職)

オンライン版ではプレイヤーの進行状況に合わせ、アイテム所持枠の増加や新職業への転職などが可能となるクエストが、都度追加されてきました。

特にアイテム所持枠や装備品所持枠は必須級の優先度でありながら、非常にお使い要素が強いクエスト内容となっています。こういう類のクエストも、そっくりそのまま実装されています。

正直、緩和して欲しかったです。。

ロード頻度が多すぎる

カメラワークの項目で少し触れましたが、マップ移動の都度、ロード(読み込み)が発生します。私はPS5版なので、時間としては1-2秒なのですが、それでもいちいちストレスになります。

せめて大陸内の移動はロード無しで移動できるようにできなかったものか、とは思います。

ムービーの解像度が低い

ムービーについては、あられもない言い方をすれば「使い回し」です。特にゲーム序盤のムービーはWii時代の解像度を思い出させてくれる程、荒い解像度のものとなっています。

ユーザーの目や体験は日に日に肥えていっています。8,580円でこの画質のムービーを見てしまうと、正直物足りなさ以上の憤慨に近いものを感じてしまうのではないでしょうか。

写真が撮れない

オフライン版には、写真機の機能がありません。ですので、オンライン版のように、キャラクターに仕草をさせて自由に写真を撮る、といった遊びができません。

ゲーム機の機能でスクリーンショットは撮ることはできますが、前述のようにカメラの高さが変更できないので、自キャラの斜め上からの視点からしか撮れません

せっかくかわいらしいデフォルメキャラを実装しているのに、写真も自由に撮れないのは非常に不満です。

フレンドのじゅもんの入力が煩雑すぎる

フレンドのじゅもん、という、名前と見た目と討伐依頼情報をシェアする緩めのフレンド機能みたいなものがあるのですが、下記のような無意味文字列をすべて入力しないといけません。

百歩譲ってキーボードを使用させてくれるならまだしも、ゲーム内の五十音からカーソル+決定で一文字ずつ入力していかなければいけません。

なぜこれでOK出しました???

背景グラフィックがひどい

こちらをご覧ください。エルトナ大陸の塔「スイの塔」です。モザイクをかけたかのようなグラフィックとなっています。

私はこれを見た時衝撃を受けました。グラフィックがひどいといわれる所以はこういう部分ですね。

価格が高い

再三申し上げているように、8,580円というフルプライスでの販売です。ゲーム開発には莫大な開発資金がかかるのはなんとなく理解はできるものの、8,000円台というのは高すぎます

クオリティが価格に見合ったものであれば、「高すぎる」といった声を抑えることは可能でしょう。ですが、こんなに多くの「不満点」が本作には含まれています。

ブランド力、、なのでしょうかね。

サブクエストはボイスなし

メインストーリーはもちろんボイス付きです。声優陣もかなり豪華な方々をキャスティングされているので、耳の満足度は高いです。

ですが、いわゆるサブクエスト、サブストーリーに関しては、ボイス無しです。願わくばこういう部分も、、ボイスをつけて欲しいですね。

ストーリークリア後の作業感

第一目標がストーリークリア、その後の目標がいわゆる「やり込み」となりますが、やり込み部分の作業感が非常に強かったです。

メインストーリーはオリジナルの要素も含まれており、忘れている内容も多かったのでワクワクしながら進めることができました。ですが、クリア後に残されたレベル上げや職業クエストなどは作業感が大きく、なかなかの苦行でした。

まとめ

思ったことを書き連ねましたが、やはり不満点の方が多く、筆も進みますw

特にカメラの高さ変更ができない点については不満も多く、ストレス要因にもなるので、アップデートで改善されていくのかなと淡い期待も抱いていたのですが、致命的な不具合以外はアップデートされないのですね。いや、まあ、致命的だと思うのですが。

といったところで、まとめます。
おすすめ度 : ★★☆☆☆ (星2)

我ながら酷評ですが、現実的には妥当な評価だと思っています。
春にリリース予定のVer.2DLCにてこの不満点の多くが改善されれば評価は爆上がりしそうにも思いますが、正直厳しいですね。

「オンラインだから敬遠していた10だけど、オフラインならやってみようかな」という層に対しては、ソロでも遊べるオンライン版をおすすめします。

さすがに10年間の積み重ねがあるため、やることの取捨選択は非常に難しいですが、ハイエンドバトル以外であれば一人でも全然遊べるように緩和・調整されていますので、「ドラクエ10やっぱり気になる」という方にはやはりオンライン版の方がおすすめできます。

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